任天堂フリーク+

任天堂を狂うように愛するえぬわたのブログ。任天堂以外のゲームも好き。

ワンダと巨像 PS4版 評価・感想~HDリメイクという変更にとどまらない良作。ネタバレ・考察なしです~

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 「最後の一撃は、せつない。」

ICO、ワンダ、トリコ。2005年に発売された上田文人氏の2作目。

ICOと同様、他にないゲーム性でGOTYを獲得。

その名作がPS4で甦るとのことでしたので、遊んでみました。

 

自分自身任天堂のゲームばかり遊んでいるのですが、たまたま遊んだ「ICO」が予想以上にジャストミートし、それ以来上田さんの虜になってしまいました。

 

ちょうどワンダだけ遊んだことがなかった自分にとってはこのリメイクほど良い知らせはありません。

 

ひとまずクリアしましたので感想を。

 

【PS4】ワンダと巨像

 

 

概要

ジャンル:アクションアドベンチャー

発売日:2018年2月8日

対応機種:PS4(オリジナルはPS2PS3でHD版もあり)

目安クリア時間:10時間

 

一言で言うと

「アクションゲームのボス戦に特化したゲーム」

16体の巨像(ボス)を順々に探し、そして倒していく。そんなゲームです。

 

 

ゲームシステム

 

このゲームの魅力は様々な巨像の弱点を探しつつ、段階を踏みながらどのように倒せばいいのか試行錯誤していくことです。

任天堂のゲームで分かりやすく言えば「ゼルダの伝説のボス戦」。ボスの弱点を探すという、アクションでありながら謎解きチックであり、パズルっぽい感じがあります。

もちろん謎解きができるだけでは意味がなく、それに加えてアクションも求められます。

 

このゲームに基本的には「RPG的なパラメーター」といったものがなく、プレイヤーの発想とアクションスキルが純粋に求められます。

とは言え、ダークソウルのように難しいかと言ったらそういうわけではないのですが、簡単なゲームではありません。

一方で救済要素として、ずっと苦戦しているとヒントをもらえたり、またPS4版からの追加要素としてイージーモードが加わっているので難しくもないはずです。

 

自分も謎解きに試行錯誤しつつ、時には1時間近く同じ巨像と戦っていた時もあったのですが、やはり倒し方が分かった時の快感はこの上ないものでした。

 

特に「ボス戦に特化したゲーム」なだけあって、ボスのバリエーションが豊富なのも魅力的です。

 

人型の巨像から4足歩行の巨像、空を飛ぶ巨像も、水中や砂漠を泳ぐ巨像、本当に様々です。

さらには地形の要素が大きいのがボス戦として他のゲームと一線を画しています。

広いフィールドが戦場ですので馬に乗って走り回りながら戦うこともあります。

神殿の中の仕掛けを利用しながら戦うこともあります。

16体もボスがいてよくこうネタが尽きないなと感服します。

 

ただ一方で似たような工程を16回繰り返すという見方もできます。

巨像を倒す攻略法はそれぞれ違って良いのですが、探す工程はほとんど一緒ですので単調な作業に飽きることはあります。自分自身もずっとこのゲームを連続して遊び続けることはできなかったと考えています。

 

 

 

世界観・シナリオ・巨像のデザイン

上田文人氏の作品共通の魅力。その一つに「世界観」というのが挙げられます。

多くを語らず、プレイヤー各々に考察をさせる。独特の世界観。ここがまた本作でも魅力的です。

少しシナリオの話になるのですが、主人公の「ワンダ」は死んだ大切な女性「モノ」を蘇らせるため、強大な力を持つ「ドルミン」の指示に従い16体の巨像を倒すことになります。その道中にはシナリオというシナリオはほとんどなく、ラストシーンの展開にて物語が大きく動きます。

 

 

「ドルミン」は何者なのか。物語がどこに向かって終わるのか。「ワンダ」や「モノ」はどうなるのか。そして関連作品のICOとのつながりは。いつの時代なのか。

 

ネタバレ防止のために具体的なことは言えないのですが、色々と考えさせられます。

 

「最後の一撃は、せつない。」

このキャッチコピーには様々な意味が含蓄されているかと思いますが、分かってくるとまた一入この作品が好きになります。

 

シナリオ以外の箇所でも、各巨像のモデルとか建造物のモデルとか気になりますね。(実際上田文人氏の頭の中から出てきたらしいのですが)

巨像とかは何かを暗示していないかなとか思ったりもします。

 

 

オープンワールド

 

最近でこそ「オープンワールド」という言葉がしょっちゅう使われるようになりましたが、

オリジナル発売の2005年、この作品はその先駆けのように思えます。

 

ただオープンワールドの定義もあいまいですので、

この作品は「シームレスな広さ」という観点でオープンワールドのように感じました。

めちゃくちゃ広い世界というわけではありません。ただロードなしで移動できる範囲が広く、そのフィールドを愛馬で走り回れ、そして草原や森、湖に海に砂漠と様々なロケーションが点在しているため「広い世界を旅している」気分にさせてもらえます。

 

ただしオープンワールドにはバグもつきもの。

10時間の中で2回の強制終了と、イベントでおかしな箇所を1つ見つけてしまったので、ちょっと不安ではあります。非常に多いわけではないのですが、気になってしまいます。

 

 

PS4フォトモードと細かに作りこまれた世界

PS4版になり、かなり細かなところまで作りこまれました。

単純にきれいになったとかではなく、新しく建造物や自然が作り直されているイメージです。

何も模様がなかった建造物に模様がついているような、奥には何も存在しなかった背景もくっきり自然が写し出されているとか。

特に森に陽の光が差し込む様はまるで映画のワンシーンのよう。

PS2のタイトルが「○○HD」というようにリメイクされることは多いですが、その中でも群を抜いて作り直されている印象を受けました。オリジナルを遊んでいるユーザーにこそもう一度触ってほしい。PS4 Pro推奨タイトルです。

 

 

 

音楽・BGM

全体的に静けさを基調とした音楽です。NPCも通常の敵もいない、寡黙な世界ですので。

巨像との戦闘も初めは物静かな音楽で始まります。巨像も動きはゆっくりで、それにあわせた音楽となります。ただし戦闘に入るとBGMは盛り上がります。

もちろんこれはこれでよいのですが、切り替わり方がよくないというか、静かなBGMから急に激しいBGMになるうえに、その切り替わり方にシームレスさが全くないんですね。インタラクティブミュージックが悪いというか。

 

切り替わるタイミングもきれいにはまっておらず、急に音楽が変わったような印象を受けたり、また自分としては戦闘に入ったつもりはなくとも音楽が変わったことがヒントになってしまったり(私のプレイが雑なだけかもしれませんが)と、インタラクティブミュージックに関しては少し心残りがありますね。

ワンダと巨像 大地の咆哮

ワンダと巨像 大地の咆哮

 

 

 

 

カメラワーク

本作でインタラクティブミュージックのほかもう1点指摘したい点があるとすればカメラワークです。

 

フィールドでは自動でカメラが遠ざかり、映画のような演出になるのはすてきなのですが、機能的に見れば非常に操作し辛くなります。

同時にフィールドで巨像を探す際に剣をかざし、剣から放たれる光の方向へと進んでいくのですが、この操作もカメラの操作と相まって機能として遊びづらい要素となっております。

 

また巨像との戦いでも、巨像の体にしがみついている最中に巨像が暴れまわるわけですから、めくるめくようほどカメラが回りますし、それでも巨像に隠れて自分の姿が見えないこともしばしば。

また常に巨像の周りを駆け回る必要があるため、自分でもカメラをうまく回さなければなりません。どちらにせよカメラがぐるぐると回るのです。

 

自分が3D酔いしやすいということもあり、辛いときは辛かったですね。

 

 

最後にまとめ

ICOの「謎解き」「独特な世界観」といったものを継承しつつ、

ICOの「探索」を「討伐」に変えた作品。

 

バリバリのアクションゲームでもなく、きれいに謎解きも噛み合っている。

そして独特で美しい世界に引き込まれ、短時間に濃縮されたプレイ時間で心に大きな衝撃を与えてくれる。

 

ICO、トリコとは少しまた違ったベクトルの作品ではありますが、上田文人さんの作品が好きな方であれば言うことなしにお勧めですし、ゼルダの伝説のような「その世界に浸りたくなる作品」「謎解きアクションアドベンチャー」が好きな方にぜひおすすめしたい作品です。